TOPPAGE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「大倉先生」って誰?

新書『こんなに違う! 世界の国語教科書』の編集中のこと。

こんなに違う!世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書)こんなに違う!世界の国語教科書 (メディアファクトリー新書)
(2010/06/29)
二宮 皓

商品詳細を見る


中国の国語教科書について
執筆してくださった中国出身の金先生から、
「Aさん、『オオクラ先生』という人が出てくる
小説を知りませんか? 中国の教科書で
紹介されている小説の一部らしいんですが……」とのお問い合わせ。

誰それ!?
「金八先生」くらいしか知りません。

「いまその教科書を取り寄せ中なので
詳細はわからないんですが、
どうも戦前の小学校を舞台にした、
えこひいきをしない先生のエピソードらしいです」

大蔵先生、大倉先生、大鞍先生、と
さまざまに検索しても
それらしいものは見つからず、ただ1つだけ、
「何年か前にC県の高校(もしくは中学)入試問題に
似たような内容の『大倉先生』に関する記述がある」ことを、
ある「試験問題をpdfで販売する会社(らしいです)」のHPで発見し、
問い合わせのメールを出しました。

一両日待って電話すること数回、
ようやくつながった先方は、
「うちは紹介しているだけなので出典まではわかりません。
C県に問い合わせてみては?」とのお返事。

C県教育庁に電話し、恐縮しながら
「雲をつかむような話で申し訳ないのですが……」と、
断片的に入手できた「大倉先生」の記載部分を
こちらの連絡先とともにファックスしました。

素晴らしいです。C県教育庁。

中2日ほどでご連絡をくださり、
それは確かに20年以上前のC県高校入試、
国語で出題した文章であり、出典は
木山捷平(きやま・しょうへい)著『尋三(じんさん)の春』だと
教えてくれたのでした。

脱兎のごとく図書館に行って
文学全集で確認……ありました!
大倉先生!ここにいらしたのですね!

昭和37年に中国での戦争体験を描いた
小説『大陸の細道』で文部大臣賞を受賞したという、
木山捷平のことを私はまったく知りませんでした。
読んでみた『尋三の春』は爽やかでほろ苦い、
素敵な児童小説でした。

自らの無知を恥じるとともに、
この短編に注目して自国の
教科書に載せてくださった中国の教育関係者、
出典探しに協力してくださった日本の方々、
双方に感謝しました。

顔を合わせたわけでもないのに、
遠くで誰かの心を温かくできる、そういう
仕事を目指したいものです。

スポンサーサイト
プロフィール

mfshinsho

Author:mfshinsho
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。