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夏の夜の怪奇譚

夏、といえば毎年、決まって子どもの頃のある不思議な体験を思い出します。
あれは確か、保育園の年長組か、小学校低学年のときのことだったと思います。

ある蒸し暑い夜のこと、布団に寝っ転がっていた少年Y(←自分のことです)は、
疲れているにもかかわらずまったく寝つけないという、おそらく人生で初めての体験をしていました。

なにしろ当時の少年Yは、夜の9時を回ると友人が自宅に遊びに来ているのもおかまいなしに、
部屋の隅でいつの間にか寝ているような子どもだったので、
深夜になっても目がさえたままの自分にひどく驚いたことを記憶しています。
その日は夏休み中でしたが、別に普段以上に昼寝をしていたわけでもありません。

けれど、いつになっても眠れない。

それどころか、時間が経つにつれ、身体を誰かになでられているような、
そわそわした嫌な感触を覚え始め、ますます眠りから遠ざかっていきました。

そのうち身体の感触に耐えられなくなり、布団を抜け出して居間へ。
居間の机で仕事をしていた母親に「気持ち悪い」「眠れない」と訴えました。
母親はわが子の真剣な表情に何かを感じ取ったのか、
ふと何かを考える顔つきになり、壁にかかったカレンダーに目をやりました。
そして一言。

「そういえば今日は、(父方の)おじいちゃんの命日だね」

その後のことはよく覚えてないのですが、
シャワーを浴びて汗を流すと、変な感触も消え、そのままパタリと眠ってしまったように思います。

不思議なのはこの後です。
翌年の夏のある晩、またしても身体を触られているような感触があり、突然、眠れなくなることがありました。
なにしろまだ乳歯が残っているようなガキンチョですから、1年前のことなど何も覚えてやいません。
少年Yは居間に向かうと、昨年と同じように身体の異変を訴えたのでしょう。
母親はすぐにピンときた様子でカレンダーを見ると、一人で納得した表情になりました。

「あんた、去年も同じようなこと言ってたけど、今日も偶然おじいちゃんの命日だね」

おあとがよろしいようで(全然よくない)。

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(2011/02/28)
藤井 司

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(書き始めたら思ったより長くなってしまい後悔している編集Y)
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